DTM用パソコンの選び方

Posted by on 2019年9月11日


DTM用にパソコンを買うならデスクトップかノートか。このテーマは非常に議論が分かれます。

デスクトップパソコンを選ぶメリット

依然としてDTM用としてパソコンを選ぶ際に、デスクトップ型がノート型よりも人気があるのは間違いありません。ではどのような点がデスクトップパソコンの魅力なのか。触れていきたいと思います。

機能の拡張性の高さ

パーツを後で変更したり、機能の継ぎ足しが物理的に可能なデスクトップパソコン。

やはりスペックや故障への備え、データのバックアップの自由度などにおいてどうしてもデスクトップのほうがDTMパソコンとして優位性が高いと言われ、その点はノートパソコンでは埋められないメリットと言えるでしょう。

壊れてもパーツ換装で何とかなる可能性が高い

パソコンの故障というのは、意外と見落としがちな点として、そのパソコン全てのパーツが一気に全部故障するケースはほぼないという点が言えるでしょう。

たいていがHDDや内部のOSに関するファイルの損傷など、ハード的な故障やシステム的な故障など、部分的である場合が多いでしょう。

例えば、前者のような物理的な故障であれば、どのパーツが損傷しているのか・寿命を迎えているのかさえ特定できれば、そのパーツを新しいものと取り替えれば済む話です。

後者のようなシステム的な故障であれば、システムの復元といったOSにもともと備わる機能で対処したり、そうしたケースに備えて行っておいたバックアップでリカバリーが可能です。

デスクトップパソコンは、そうした故障からの復帰力の高さが非常に魅力的だと思うのです。「いずれどこかのパーツが壊れるだろう」という前提のもとで、メンテナンス次第で一生付き合っていけるパソコンとして選ぶ価値があるでしょう。(参考:BTOメーカーからゲーミングPCを選ぶ

デスクトップパソコンのDTM用途でのデメリット

しかしながら、デスクトップをDTM用のパソコンとして採用する上で、もちろんデメリットとなる部分も存在します。

スタジオに持っていけない

DTMをしていれば、たとえ初心者であれど遅かれ早かれスタジオでのレコーディングに憧れを持つようになるでしょう。そうした時に、デスクトップパソコンではスタジオに持っていくことができず、打ち込み系のDTMではなく生音にこだわるDTMerの方であればこれは致命的なデメリットです。

宅録時にGPUやCPUのクーラー音が入る

これは私の経験から感じたデメリットですが、基本的にデスクトップ型のパソコンにはCPUやGPUのクーラー音や、微細な「ピー」というような耳では感じにくい音が絶えずなっています(参考:自作マニアは音で分かる? この音がしたらココを疑え!)。これが宅録時に、コンデンサーマイクがしっかり拾ってしまうのです。

スタジオに持っていけるノートパソコンでは、このデメリットを防音室に持っていってレコーディングすることで回避できます。

こうしたデメリットをしっかり受け入れた上で、それでもデスクトップパソコンをDTMに使いたい場合は、デスクトップを選ぶと良いかもしれませんね。

DTMノートパソコンのメリット

ノートパソコンをDTM用のパソコンとして採用する際の最大のデメリットは、レコーディングに持っていけることでしょう。特にバンドサウンドを作曲に取り入れたり、「歌ってみた」を含むボーカルレコーディングを行いたいと考えた時には、スタジオに持っていけるノートパソコンが非常に便利でしょう。

DTMノートパソコンのデメリット

しかし、もちろんノートパソコンにもデメリットがあります。それは「故障しやすい」という点と、「故障した時に修理が難しい」という点です。

基本的にノートパソコンは「いつか壊れる」と思って付き合うべきだと私は感じています。というのも、ノートパソコンはタブレットやデスクトップ型のパソコンと比べて、著しく排熱効率が悪く、熱が内部にこもりやすいのです。

熱によって特性が変化しにくい金属を使用して作られているとは言えど、やはり金属です。精密機械は熱によって微妙に変質する金属の影響で、少しずつですが寿命へと近づいていきます。

デスクトップ型のパソコンであれば、CPUクーラーやグラフィックボードの冷却機能を持つパーツを拡張することで、そうした問題を緩和できますが、ノートパソコンではそうした工夫がほぼできません。

ミックスやマスタリング時は特に高温になりがち

DTMパソコンにとって、排熱の課題は死活問題です。様々なプラグインを並列で動かすことから、CPUに大きな負担がかかり、通常の作業よりも熱が発生しやすいのです。

そういったCPUやパソコン全体への負荷を無視して作業し続けていると、重くなったり最悪の場合にはバッテリーが弱ったりなどということも考えられます。

DTMは非常に高度な処理をパソコンに要求します。メリットだけに惑わされず、デメリットの部分ともしっかりと向き合った上で慎重に選べると良いですね。